バリウム後トイレ詰まり?重曹で解決できる?徹底解説

健康診断などでバリウムを飲んだ後、便秘になったり、トイレが詰まってしまったりする経験はありませんか?この記事では、バリウムが原因で起こるトイレのトラブルについて、重曹が本当に有効なのか、そのメカニズムから正しい対処法、予防策までを徹底的に解説します。まず、バリウムが便秘を引き起こすメカニズムについて理解しましょう。バリウムは、X線検査で胃や腸を鮮明に写し出すために使用される造影剤です。主成分は硫酸バリウムという水に溶けにくい物質で、体内に吸収されにくいため、便と一緒に排泄されます。しかし、バリウムは腸内で水分を吸収しやすく、便を硬くしてしまう性質があります。そのため、普段から便秘気味の方や、水分摂取量が少ない方は、バリウム検査後に便秘になりやすい傾向があります。次に、バリウムがトイレ詰まりを引き起こす原因について解説します。バリウム自体は、通常、便と一緒に排泄されるため、トイレ詰まりの直接的な原因となることは稀です。しかし、便秘によって硬くなったバリウム便が、大量に排泄された場合や、トイレットペーパーを大量に使用した場合などは、排水管が詰まってしまうことがあります。特に、節水型のトイレでは、一度に流せる水量が少ないため、詰まりやすい傾向があります。では、重曹はバリウムによるトイレ詰まりに本当に効果があるのでしょうか?結論から言うと、重曹は軽度の詰まりには効果がある可能性があります。重曹は、弱アルカリ性の性質を持っており、油汚れや酸性の汚れを分解する効果があります。また、発泡作用があるため、排水管内の汚れを剥がしやすくする効果も期待できます。しかし、重曹は万能ではありません。バリウム便による頑固な詰まりや、排水管の奥深くで発生している詰まりには、効果が期待できません。重曹を使用する際は、以下の手順で行ってください。まず、バケツなどにぬるま湯を用意し、重曹を溶かします。重曹の量は、ぬるま湯の量に対して、約5%程度を目安にしてください。次に、重曹水を便器にゆっくりと注ぎ込みます。この時、便器から水が溢れないように注意してください。重曹水を注ぎ込んだ後、30分~1時間程度放置します。最後に、水を流して、詰まりが解消されたか確認します。詰まりが解消されない場合は、再度重曹水を注ぎ込むか、他の方法を試してください。