水道の水漏れは、蛇口の先端からのポタポタ漏れのように原因が明らかな場合もあれば、壁の中や床下など、発生場所が全く分からないケースもあります。このような場合、専門の水道修理業者は、経験と専門的な機材を駆使して、漏水の原因を正確に特定していきます。まず、業者が最初に行うのが、顧客からの「ヒアリング」と「目視調査」です。いつから、どこで、どのような症状が出ているのかを詳しく聞き取り、壁や床のシミ、水圧の変化、異音の有無などを確認します。次に、家中の蛇口を全て閉めた上で、「水道メーターのパイロット」を確認し、漏水の有無とその量を正確に把握します。漏水が確定したら、次に行うのが「音聴調査」です。業者は、「音聴棒」や電子式の「漏水探知機」といった特殊な聴診器のような機材を使い、壁や床、地中の水道管に当てて、水が漏れ出ている特有の「シュー」という音を探します。熟練した技術者は、この音の大きさや周波数の違いから、漏水箇所をかなり正確に絞り込むことができます。さらに、漏水箇所が絞り込めたら、「トレーサーガス調査」を行うこともあります。これは、水道管の水を抜き、代わりに人体に無害な特殊なガスを注入し、ガスの検知器を使って、壁や地面の表面から漏れ出てくるガスを検出することで、ピンポイントで漏水箇所を特定する方法です。これらの調査で特定できない複雑なケースでは、壁や床に小さな穴を開けて「ファイバースコープ(内視鏡カメラ)」を挿入し、直接配管の状態を確認することもあります。このように、プロは非破壊的な調査から段階的に進め、建物のダメージを最小限に抑えながら、科学的な根拠に基づいて水漏れの根本原因を突き止めていくのです。